日本経済(にほんけいざい)のしくみ
日本のお金の流れをわかりやすく学ぼう!
日本は世界で4番目に大きな経済大国です(1位アメリカ、2位中国、3位ドイツ)。 国の経済の大きさはGDP(ジーディーピー)という数字ではかります。
日本のGDPは約600兆円!国の「成績表(せいせきひょう)」のようなものだよ。
🏆 世界のGDPランキング(2024年)
テレビのニュースで「日経平均が上がりました」と聞いたことがあるかな?
日経平均株価(にっけいへいきんかぶか)とは、 日本を代表する225社の株価をまとめた数字です。 トヨタ、ソニー、にんてんどう、ファーストリテイリング(ユニクロ)などが入っています。
数字が上がれば「経済が元気」、下がれば「ちょっと心配」というサインだよ。
日本のお金は「円(えん)」、アメリカのお金は「ドル」です。 この交換レートが毎日変わります。
📉 円安(えんやす)とは?
1ドル=150円のように、円の数字が大きくなること。 円の価値(かち)が下がっている状態。
📈 円高(えんだか)とは?
1ドル=100円のように、円の数字が小さくなること。 円の価値が上がっている状態。
コンビニで100円のおかしを買うと、110円はらうよね? この10円が消費税(しょうひぜい)。 税金は、みんなが安心してくらせるために使われるお金です。
税金はこんなことに使われている!
日本には「日本銀行(にほんぎんこう)」という特別な銀行があります。 ふつうの銀行とはちがい、お札(おさつ)を発行したり、 金利(きんり)を決めたりする、日本の経済をコントロールする「銀行の銀行」です。
金利が低いと → お金を借りやすい → 会社がたくさんお金を使う → 経済が活発に
金利が高いと → お金を借りにくい → お金の流れがゆっくりに → 物価が落ち着く
📰 いま話題の「マイナス金利の解除」
日本は長い間、世界でもめずらしい「マイナス金利」という政策(せいさく)をとっていました。 銀行がお金を日本銀行にあずけると、逆にお金を取られるしくみです。 「お金をあずけずに、もっと貸し出して経済を動かしてね」というメッセージでした。 2024年についにこの政策が終わり、17年ぶりに金利が上がりました。 住宅ローンの金利も少しずつ上がっていて、おうちを買おうとしている人にとっては大きなニュースです。
ニュースで「物価上昇(ぶっかじょうしょう)」や「インフレ」という言葉を聞いたことがあるかな? 同じものを買うのに、お金がどのくらい必要かが変わることを表しています。
🎈 インフレーション(インフレ)
モノやサービスの値段が上がり続けること。 100円で買えたおかしが120円になるイメージ。
📉 デフレーション(デフレ)
モノやサービスの値段が下がり続けること。 120円だったおかしが100円になるイメージ。
国の経済は、いろいろな産業(さんぎょう)で成り立っています。 日本のGDPを産業ごとに分けると、こんな割合になります。
意外(いがい)に思うかもしれませんが、日本の約70%はサービス業です。 お店、病院、学校、銀行、IT企業、運送会社など、「モノを作る」のではなく 「人の役に立つこと」で稼いでいる仕事がとても多いんです。
日本は資源(しげん)が少ない国です。石油、天然ガス、鉄鉱石(てっこうせき)など、 モノを作るための材料はほとんど海外から買っています。 そのかわり、高い技術で作った製品を世界中に売っています。
📦 日本が売っているもの(輸出)
🛒 日本が買っているもの(輸入)
1945〜1970年代 ― 高度経済成長
戦争で焼け野原になった日本が、わずか20年で世界2位の経済大国に。 「もはや戦後ではない」という言葉が流行。東京オリンピック(1964年)、 新幹線の開通(1964年)、テレビ・冷蔵庫・洗濯機(三種の神器)が家庭に普及。
1980年代 ― バブル経済
土地や株の値段がどんどん上がった時代。「日本が世界を買う」と言われ、 東京の土地の値段だけでアメリカ全土が買えるほどに。 日経平均は1989年に38,957円の史上最高値を記録。
1990〜2010年代 ― 「失われた30年」
バブルが崩壊(ほうかい)し、土地も株も大暴落。銀行が次々とつぶれ、 就職できない若者が増えた「就職氷河期(しゅうしょくひょうがき)」の時代。 デフレが続き、物の値段も給料もずっと上がらなかった。
2020年代〜いま ― 転換点
2024年に日経平均がバブル期の最高値を35年ぶりに更新し、4万円台に。 物価と賃金(ちんぎん)がともに上がり始め、「やっとデフレが終わった」と注目されています。 インバウンド(外国人観光客)の急増や、半導体産業への巨額投資も追い風に。 一方で、少子高齢化や国の借金など課題も多く残っています。
💹 新NISA(ニーサ)で「投資ブーム」
2024年に始まった「新NISA」は、株や投資信託(とうししんたく)で得た利益に 税金がかからなくなる制度。「貯金だけでなく、投資でお金を増やそう」という 国の政策で、若い人を中心に投資を始める人が急増しています。
👶 少子高齢化(しょうしこうれいか)の影響
日本は世界一、高齢者の割合が高い国です。 生まれる赤ちゃんの数も年々減っていて、2024年の出生数は過去最少を更新。 働く人が減ると、経済を動かす力(労働力)が足りなくなります。 これを補うためにロボットやAIの活用、外国人労働者の受け入れが進んでいます。
🔬 半導体(はんどうたい)に巨額投資
スマホ、パソコン、車、AIサーバーなど、あらゆる電子機器に使われる半導体。 台湾の企業TSMCが熊本に巨大な工場を建設し、北海道には日本の新会社 Rapidus(ラピダス)が次世代半導体の工場を建設中。 「経済安全保障(けいざいあんぜんほしょう)」として、国も数兆円規模の補助金を出しています。
✈️ インバウンド(外国人観光客)が過去最多
円安の影響もあり、日本に来る外国人観光客が年間3,500万人超で過去最多に。 ホテル、飲食店、お土産屋さんなど、観光に関連する産業が好調です。 外国人が日本でお金を使ってくれることは、日本経済にとって大きなプラスになっています。
日本には世界で活躍(かつやく)する有名な会社がたくさんあります。 みんなも知っている会社がきっとあるはず!
日本最大の会社。世界中で車を売っていて、時価総額日本1位。「カイゼン」という改善の文化で世界の製造業に影響を与えた。
Switchやマリオでおなじみのゲームメーカー。2025年発売のSwitch2も大人気。京都に本社がある老舗(しにせ)企業。
プレイステーション、音楽、映画、カメラ、半導体センサーなど幅広い事業。世界の画像センサーの約5割がソニー製。
ユニクロやGUを世界中で展開。アジアや欧米での売上が日本を上回り、世界的なアパレル企業に成長。
携帯電話だけでなく、世界中のAI・IT企業に投資。孫正義(そんまさよし)社長のAIへの巨額投資が話題。
半導体を作るための装置では世界トップクラス。AIブームで需要が急増し、株価も大きく上昇した注目企業。
ハローキティの会社。キャラクタービジネスでライセンス収入を得るモデルが世界で成功。近年、株価が大きく上昇。
日本経済にはたくさんの強みがありますが、解決しなければならない課題もあります。 これからの日本を考えるうえで知っておきたいポイントです。
日本の人口は2008年をピークに減り続けている。働く人が減ると、経済が縮小するリスクがある。
日本の国の借金はGDPの約2.5倍(約1,200兆円)。先進国の中で最も多い。将来の世代が返すことになる。
ハンコ文化やFAX、紙の書類など、デジタル化が遅れている部分がある。「デジタル庁」を作って改革を進めている。
エネルギー自給率は約13%で先進国最低レベル。再生可能エネルギーの拡大と原子力発電の再稼働が議論されている。